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医療ソーシャルワーカーとケアマネジャーとの連携に関するヒヤリング報告

報 告 書 要 旨

 平成21年度に調査研究委員会では、都内居宅介護支援事業者における各種加算の請求実態と加算要件に対する認識に関してのアンケート調査を実施しました。

 その結果、私たちケアマネジャーが医療との連携に創意工夫が必要なことがわかりました。介護保険では、3年に一度報酬改定が行われますが、どのような改定が行われようとも利用者のために役立つ調査をしようという視点に立って、今年度は「医療ソーシャルワーカーとケアマネジャーとの連携に関するヒヤリング」を行うこととしました。

 高齢者は年齢を重ねれば重ねるほど入退院を否が応でも経験する確率が高くなります。利用者が治療後できるだけスムーズに在宅復帰できるためには、在宅と病院でのサービスがスムーズな連携のもとに行われ、ケアマネジャーと病院のスムーズな情報共有が必要です。

 医師との連携はもちろんですが、入院する際に病院の窓口になって下さるのは医療ソーシャルワーカーであることが多く、その方たちが入院患者のためにケアマネジャーにどんな情報を求めているかを知ることは有意義なことであり、それは医療との連携のうえでも重要であると考えました。

 そこで平成22年7月と8月に、都内の医療ソーシャルワーカー合計27人に、個別対面(各10~20分程度)またはグループ(40分程度)でヒヤリング等を行いました。

 今回の結果が、今後医療ソーシャルワーカーとのより良いコミュニケーションの一助になり、ひいては利用者の入院中や退院後の生活がより暮らしやすくなればと思います。